逆転の思考法

受験勉強の時給

受験勉強の時給

関係するマインド
マインド③…建設的に考えよう。

高校生の頃、勉強のモチベーションを上げるために大学受験の時給を考えたことがある。

周りにはアルバイトをして好きなものを買う同級生もいたけど、その人たちより将来的にもっと稼いで好きなことにお金を使ってやるんだと闘志を燃やしていた。

当時の計算式

大学受験をしていい大学に行くことで、そうでない場合よりも生涯賃金が1億円変わるとする。それを高校3年間の時間で割る(÷3(年)÷365(日)÷24(時間))と時給は3,800円になる。寝る時間を含めてもこの額だ。ぼくの地元の当時の最低賃金は600円台だったと思う。それらと比べると受験勉強のほうが圧倒的にお金になるのだから、絶対勉強した方がいいと自分を奮い立たせた。今の時代であっても、たとえ東京にいる高校生だとしても受験勉強をしたほうがいい。

社会人がもう一度計算してみた

さて、結論は変わらないのだけど、せっかく社会人になったのでもう少し現実的な勘定もしてみようと思う。

「高卒 大卒 生涯年収」と検索して出てきたデータによると以下の結果になった。

  • 高卒男性の生涯賃金は2億500万円 (女性は1億4,960万円)
  • 大卒・大学院卒の男性の生涯賃金は2億6,190万円 (女性は2億1,240万円)

差額の5,690万円を高校3年間の時間で割ると2,165円となる。結構差は縮まったけれど、それでも随分と割りのいい時間の使い方じゃないだろうか。女性で同様の計算をしてみると時給は2,390円になった。

今度は自分一人のものすごく個人的な場合で計算してみた。

大学受験をした場合の賃金というのは、今もらっている給料や会社の平均年収などから計算した。大学受験をしなかった場合の賃金は、地元の平均年収から計算した。

  • 大学受験をした場合、生涯賃金は低く見積もって2.6億円
  • 大学受験をしなかった場合、高卒で地元の企業に就職すると生涯賃金は1.8億円

差額から計算された大学受験の時給は3,000円になる。高校生当時の皮算用は結構当たっていたみたいだ。10年越しの答え合わせ、いい線行ってた。

年収で考えるのもアリ

時給だとそんなにモチベが上がらないという場合は年収で考えてみよう。高校3年間がんばるかどうかで8000万円の差がついたんだ。年収2700万円だ。これだけの金額がもらえるのなら、受験勉強はとてもやりがいのある仕事になるんじゃないだろうか。あるいは、ここまでのお金がもらえる仕事が楽なわけないと思えるんじゃないだろうか。

生々しい考えだけど、やる気が上がるのならそれで構わない。ぜひ、10年20年先にぶら下がった人参を信じて勉強しよう。

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