得意なことは、もっとがんばろうと思いやすいものだ。スポーツでも芸術でもそれは同じだし、勉強でもそうだ。ある程度得意で能力があると思えているからこそ、多少壁があっても乗り越えようとがんばれる。
とすると、勉強ができない状況からがんばろうとすることはすごく難しく思えるかもしれない。実際難しいのはそうなんだけど、そういうときは根拠のない自信から始めよう。
- 今は偏差値低いけど、これから頑張れるから偏差値70もいけると思う!
- 自分の高校からこの大学に行った人はいないけど、自分だったらいけると思う!
そういうふうに考えてモチベーションを上げて勉強しよう。大袈裟かもしれないけど、飛行機だって誰かが「人は空を飛べる」と思わないと生まれなかったわけだから、人生を逆転したい人は逆転できると思わないと始まらない。何も考えず生きていたら人生がよくなっていることを期待するのは人生の舵を自分で取れていない。
根拠のない自信をもつ必要性
これはマインド③「建設的に考える」から説明できる。
自信がある状態とない状態のどちらが努力できるかと言うと、もちろん自信がある状態だ。
自信がない状態で勉強すると、まちがえたときや理解できなかったときに「やっぱり自分はだめだ」と否定的になってしまう。自信があれば、「今理解したから次は大丈夫」と前向きに捉えられる。
だから自信のある状態で勉強するのがいいんだけど、あいにくその自信をもてる根拠がない。現状は偏差値は低いし勉強する習慣も環境もないからだ。
だとすると、自信のある状態で勉強するには最初は根拠のない自信しかもちようがないんだ。
- 自信のない状態の勉強は心が折れやすい
- 自信をもちたいが、根拠のある自信はない
- だから、根拠のない自信で代用する
という理屈だ。
根拠のない自信の用法・用量
根拠のない自信をずーっともち続けることはできない。それは虚勢を張っているのと似ているから、いつかふと
でも結局成績悪いんだよな
とか
全然勉強習慣ついてないんだよな
とか気づいて絶望してしまう。だから、モチベーションの瓶に最初に詰めた「根拠のない自信」を、少しずつ「根拠のある自信」に変えていこう。
- 1時間眠くならずに勉強できた
- SVOCという文構造を知った
- 1週間毎日参考書を開いて5分勉強できた
- 中学レベルの単語の復習をした
こういうレベルで十分OKだから、少しずつ根拠を積み上げていこう。
根拠のない自信は人に言わない
根拠のない自信を持ちながら勉強していくときのポイントは、人に言わないこと。
おれ、1年以内に模試で偏差値70超えられると思うわ
とか絶対言わないこと。自分の心の中だけに留めておくことだ。
なぜなら、人に言ってしまうと「無理だ」とか「できるわけない」とか言われたり、そういう態度を取られたりするからだ。そんなのは言ってくるその人にとって無理だというだけの話だから聞く耳を持つ必要はないのだけど、それでも気にはなると思う。特に、そういう反応でモチベーションが下がる気がすると思う人は、根拠のない自信は自分の密かな信念として掲げておこう。