自分ではどうしようもないことというのはたくさんあります。特に、生まれ育つ場所と親というのは自分では決められないのにめちゃくちゃ影響力があります。
最初にぼくの話をします。
どうしようもないことばかりに目を向ける日々

ぼくの場合は、通っていた中学校があまりにも嫌いでした。よくある公立の中学校でしたが、何というか、しょうもない同級生がたくさんいました。
- 授業中に騒ぐ
- 授業を抜け出す
- クラスの子にちょっかいを出す(下手したらいじめとも言えたかもしれない)
- 下校中にタバコを吸う
などなど。勉強ができたり、スポーツができたりする人たちよりもそういうしょうもない人のほうが目立ってクラスの雰囲気を支配している状況が苦痛で仕方なかったです。また、そういうしょうもないやつらに立ち向かったり心からスルーしたりできない自分もいやでした。
昼休みはいつも図書室に逃げ込んで、下校の時間は学校の誰よりも先に校門を出る毎日。
一人全力で自転車を漕ぎながら、
なんで自分はこんな環境で過ごさないきゃいけないんだ
と、この地元に生まれたことや親がこの土地で自分を育てている状況を恨んでいました。
気づき

だけど、毎日毎日そういうことを考えていると、あるときに気づきました。
今の状況が自分のせいではなかったとしても、その結果の不満とか不幸せとかは自分が感じることになる。自分の人生は自分が責任を取るしかないんだ、と。
つまりこれから学校にいるしょうもないやつらのせいで不登校になったり、人と関わることがきらいになったりしたとしても、その結果進学できなかったり、コミュ力が低いまま人間関係で苦労したりするのは自分なんだなと。「あのときキミを不快にさせてごめんね」と言って同級生が自分にお金をくれたり友達を紹介してくれるわけがないです。というか、しょうもない人の友達なんて絶対しょうもないから友達になりたいとも思いません。
だとしたら、自分の望む方向に進めるように行動しないといけないなと思ったんです。
自分で考えて、自分で決めて、自分で動いて自分で責任を取る
これがこれから勉強していくうえで、というか、生きていく上でとても大事なマインドです。
もし自分で責任を取るマインドがなかったら

高校の同級生に「親に言われたから薬学部に入った」という人がいたそうです。うちの高校の偏差値(偏差値39〜45程度)で薬学部なんていけるものなのだろうかとは思ったのですが(おそらく推薦入学)、やはりどうやら入学後に勉強についていけなくなり、「親に言われたからこの進路にしたのにふざけるな」みたいなことを言っていたようです。
その話を聞いて「自分で人生の責任を取るというマインドって大事だな」と改めて思いました。当の本人は本気で言っているのだと思いますが、自分で責任を取るマインドが身についている人からしたら「何言ってんの?」という感じですよね。ちゃんと勉強せずに薬学部に行ったらどうなるかは火を見るより明らかです。親のせいにしても授業についていけるようにはなりません。
でも同時に恐ろしくもありました。自分も同じようにうまくいかない現実に対して他人に責任を取ってもらおうとしていた時期があったからです。
もしそれが19歳20歳になっても続いていたらと考えるとぞっとします。
何度か想像したことはありましたが、たぶん実家にいたまま親の勧める医療系に進んで、興味のない内容が苦痛で授業についていけなくなり、「親がここに行けって言うから行ったのに、なんで自分に合わない進路にしたんだ」などと文句を言って学校を辞めて目的のないフリーターになっていたんじゃないかと思います。自分の人生に対してあまりにも無責任だなと恐ろしくなります。
文章に書いただけでもそういう未来がかなりリアルに想像できてしまうから、勉強を通して己のマインドを変えることができて本当によかったです。
キミの人生を輝かせるのも腐らせるのもキミ自身

このサイトに来てくれたキミにも、まずは伝えたいです。
このサイトはぼくがいろんな勉強法や考え方なんかを紹介しますが、取り入れるかどうかを決めるのはキミで、その結果の責任を負うのもキミなんです。だから「記事に書いてあったから」という理由で実行するのはやめてほしい。記事の内容に納得して、でもやってみてダメだったらまた違う方法を試そう、というような心づもりでいてほしい。キミの人生の責任はぼくには取れないから。
1冊の参考書を何周もして完璧にしようと言われてそれをやって成績が上がらなくても人のせいにしてはいけません。反対に何冊もつまみ食いするような勉強をしてもいいけど、それで成績が上がらなくても、それも人のせいにしてはいけません。人のせいにして状況がよくなることはないのです。
もしかしたら突き放すように感じるかもしれないけれど、これはある意味でポジティブにも考えられます。何をやったって自分が責任を取るんだったら、やりたいようにやっていいんだと。農業高校から難関大学を目指したっていいし、工業高校から医学部を目指したっていいし、偏差値39の高校に通う生徒が模試で偏差値72を叩き出したっていいんです。
人生がくそつまんねーと思っているのなら、キミ自身の考えと行動でめちゃくちゃ充実したものに変えてしまっていいんです。キミの1回限りの大切な人生は、しょうもない人やどうしようもない環境なんかで腐らせていいものじゃない。
人生の舵を取ろう

「責任」は「舵」とも読み替えられます。自分の人生は自分で舵を取りましょう。潮の流れで左に流されそうになったとき、右に進みたかったら舵を取るしかないです。自分ではどうしようもない潮の流れに文句を言っても左に流されるだけです。
流される人生は楽かもしれないけど、楽しくはない。
舵を取る人生は楽ではないけど楽しいはず。
どっちを選ぶか、そして選び続けるか。全部キミが決めるんです。